太陽と闇のダンス曲がれ。 スプーンを覗き込む 私の顔が歪んでいる。 飛び込んで来た隠れ家の 玄関先での溜め息などは ぴょこりと飛び越えてみせるため、 内側に力を入れて 外側に私は念じる。 曲がれ。 曲がれと念じる私が 曲がっていくみたい。 私の部屋はカーテンを閉め切って 四角形の闇を作ってみたのだが、 カーテンには穴が開いていた。 太陽のピストル野郎が放つ光の弾丸を受けて 私の闇は火傷する。 そして私は空地に駆け込んでいく。 そこから広がる青空に 白痴の翼をさらけ出す。 初夏の若草の午後に 焼けた翼をばたつかせる。 太陽と闇のダンスカーニバル。 私の影が曲がっていく。 |