小沢和史詩集2001〜2002

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太陽と闇のダンス

太陽と闇のダンス








曲がれ。



スプーンを覗き込む

私の顔が歪んでいる。

飛び込んで来た隠れ家の

玄関先での溜め息などは

ぴょこりと飛び越えてみせるため、

内側に力を入れて

外側に私は念じる。



曲がれ。



曲がれと念じる私が

曲がっていくみたい。

私の部屋はカーテンを閉め切って

四角形の闇を作ってみたのだが、

カーテンには穴が開いていた。

太陽のピストル野郎が放つ光の弾丸を受けて

私の闇は火傷する。



そして私は空地に駆け込んでいく。

そこから広がる青空に

白痴の翼をさらけ出す。

初夏の若草の午後に

焼けた翼をばたつかせる。



太陽と闇のダンスカーニバル。

私の影が曲がっていく。



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