沈黙の井戸にて受信し過ぎた僕のラジオは 満ち満ちた私の悪意と共鳴して 雨宿りの地下室で俺は独りぼっち このまま眠りに落ちて 沈黙の井戸に この忌わしきラジオを放り込み 底無しの暗闇に何処までも落ちていけ そう願い何度も目を閉じたのだが 気がつけば横たわって目覚めている私の 誇らしきフクロハギは日に日に細くなり 女は出て行った ラジオが発した たったひとつの投げかけた言葉で 争う気力もなくして 一瞬のうちに 受信し過ぎた僕のラジオは 満ち満ちた私の悪意と共鳴して 雨宿りの地下室で俺は独りぼっち |