HYPERLITERAL












澪子は、草がまばらに生えた河原にしゃがんでいた。 こうしてしゃがんで、一つ一つ小石を眺めていくと、どきどきさせられるものを見つけることがあった。 去年は、水に曝されてすっかり白くなった小さな動物の頭蓋骨を見つけた。 それを土手の土に埋めて、大きめの川石を置いて小さなお墓を作った。誰にも言わなかった。じいちゃんにも言わなかった。