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[ 鈴木志郎康映像個展 ]


鈴木志郎康作品『隠喩の手』    


(10分)1990年 16ミリフィルム カラー




『隠喩の手』の紹介


 人はそれぞれ違う人生を生きるが、手というのは、その人の人生の比喩になっているように思えた。つまり、その人の人生は、その人が手にしたものによって決まるのではないか、と思った。わたしは万年筆を手にし、手でフィルムを詰める。このことがわたし人生を語っている。そんな思いを作品にした。もっとも、最近は何をやるのもキーボードとマウス、「手」はその先のディスプレイ上のポインターに置き換えられてしまっているが。制作1990年。作者、55歳。



 空には常に雲が行き交う

 手が人の運命を決めるのか

 わたしはペンを手にした

 パイプにタバコを詰める

 カメラにフィルムを詰める



撮影・構成・編集:鈴木志郎康

登場する人たち:鈴木志郎康

使用カメラ

BOLEX R16


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