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[ 鈴木志郎康映像個展 ]


鈴木志郎康作品『風を追って』


(42分)1985年 16ミリフィルム カラー




『風を追って』の紹介


 この作品は、カメラがまわるとフィルムが走って風が起こる。その風を追って、イメージを追いかけ、遠くアフリカのイメージまで行ってしまうという作品。9月、台風の風で、隣の家の取り壊し工事で張られたシートがばさばさと音を立てていた。そういえば、詩人の藤井貞和さんが風が言葉になったというようなことを書いていた、と思いだし、その藤井さんの「風」というタイトルの8ミリフィルムから、言語学者の西江雅之さんから20年前に貰った8ミリフィルムへと、糸の切れたタコのようにイメージが吹き飛ばされて行く。風が言葉を運ぶということを語る映画。音楽は、アフリカの民族音楽ののアルバムから借りた。制作1985年。作者、50歳。



 カメラの中を走るフィルム

 隣の家の工事の青色のシート

 藤井さんの8ミリ「風」の1カット、卵の殻の風速計

 西江さんがアフリカで撮った8ミリ

 地下鉄構内に、時折、風が吹く

 江戸川のすすき

 指笛を吹く野々歩

 8ミリを撮ったときの話をする西江雅之さん



撮影・構成・編集:鈴木志郎康
登場する人たち:鈴木麻理、野々歩、西江雅之さん

使用カメラ

BOLEX R16

 BEALIEU R16


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