紺色の 濃淡のよく似た横縞の Tシャツを着た二人 その二人の男が前を歩いていく 背の高い方が右少し先に 真昼の 大通りに出る道を その二人のようすはどう見ていても 他人だった やっぱりそうだった なにごともなく 背の高い方は大通りの手前の道を曲がって行った 二人は一人になった だが二人はもともと二人でも一人でもなかったのだ ただ似ているTシャツを着ているだけのことだった