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マンガの作者は、 |
レイモン・ペイネ |
ぼくたちは肉を食べる 体温計をさしこんだ太股を開いて このつめたい東京の つめたい床の上で 壁際で振子のようにとまっているのは 色画用紙のくずがいっぱいつまった 白いビーズのハンドバッグであり 動いているのは このつめたい東京の つめたい挨だけなのだから だからぼくたちは肉を食べる 肩紐のずり落ちた肩をそのままに このつめたい野菜の芯で死んだ つめたい虫を意識しながらね テーブルで木目のように動いているのは かぎりない糞と綿飴にまみれてきた 赤いマニキュアの指先であり とまっているのは このつめたい野菜の つめたい光りだけなのだから でもぼくたちは肉を食べる 濡れた靴を脱いだ匂いの充満した このつめたい四畳半の押入れに つめたい毛布をしまいこんだままで ともあれ 最初の一日はそうしてはじまったのであり そして それはそれでよかったのだった |