ずっと昔に親しかったひとから 電話があって 荒川の土手を歩いた おたがいに 話すことは何もなくて 荒川の水ばかり 見ていた 話すことはなかったけれど いろいろなことやものが よく見えて 荒川が まるで 巨大な氷の棒のように 見えてくるのだった 風花の舞う日 荒川の土手でのデイトには ムリがある
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