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極点思考 0

日経掲載エッセイの影響


日経新聞にわたしの「インターネットと詩人」が掲載されたのが、4月14日の日曜日だった。その夜、このホームページのアクセス数は、それまで1400代だったのが、急に1680と、一挙に200も増えた。Mailの数も、知っている人知らない人含めて、11通に及んだ。その内2通が文字化けしていて読めなかった。

翌日のアクセス数は、1900を越えた。Mailは少なくなり、4、5通になった。16日にアクセス数は遂に2000を越えてしまった。それから、そうは増えないが、一週間経って、2300を越えている。つまり、日経にわたしがインターネットをやっているというエッセイを書いて、そこにURLを記した結果、1000位のアクセス数があったということになる。インターネットのアクセス数が増える条件の一つとして、新聞などインターネット以外のメディアによる宣伝周知が必要ということになる。

商売しているいないは関係なく、一般の人のURLを印刷した電話帳みたいなものがあったら面白いと思う。ホームページを開設したら、自動的に登録され、オンラインで閲覧できるようにはならないものだろうか。電話だとやたらに掛けるわけに行かないが、ホームページへのアクセスなら、いつでも自由に出来るわけだから、思いがけない出会いが生まれる可能性が出てくるだろう。

Mailを呉れた見知らぬ人には、インターネットを始めたばかりという人が多かった。それ以外の見知らぬ人は、以前にわたしの詩を読んだことのある人で、大抵は60年代に読んでいたということらしいが、その30年前に読んだ詩にインターネット上で出会うということの感慨を述べていた。そういう読者関係が復活するということには、わたしにも感慨があった。インターネットという新しいメディアが、旧メディアでの表現にまた違った意味合いを持たせることになるかも知れないという気がする。

前にわたしの詩を読んでいたという人は、編集者の人が多く、自分の、または自分が関係するホームページのURLが書き添えてあったので、訪問してみたが、その出版社や編集事務所のホームページの中身に驚かされるというようなものはなく、それぞれ手探り状態という印象だった。多分、開設して間もないということなのであろう。特に、リンクが乏しいから、そこから他へ行けない。それと、パソコン通信のあの変な乗りの気分で作られているのもあった。

いまだに、アクセス数の増え方は以前より多い。そのアクセスがどういう経路を経てくるのか分からないというのが、一つ面白いところだ。そして、アクセス数が多いと、それなりに内容に変化を付けて、再アクセスを促したいという気持ちになる。ホームページのその変化の持たせ方が実は問題だと思う。4月22日。
鈴木志郎康



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