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ボートを漕ぐ不思議なおばさん



あたらしい運動靴をはいて
道に出たけどだれもいない
いつもなら友達がすぐ駆げてきて
いっしょに遊びはじめるのに
お正月ってどうしてだれもいないのだろう
きっとよそのうちにはどこにも
ふとった不思議なおばさんがいて
あの柿の実が鈴なりの柿の木みたいに
子供たちをいっぱいぶらさげて
笑いさざめいているんだ
ぼくのおばさんはまだ
遠くにいて
いっしょうけんめいボートを漕いでいる
はやくあのこのうちへ行かなくちゃと
息はずませて漕いでいる







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