おお グルになって笑いこけているやつら あいつらのために おれもまた うまい詩を豚の数ほど書きつづけよう 垂れてくる舌を押し隠して しゃなりしゃなりと歩いてやろう 季節は眠りの掛蒲団をひっぱりあげ その先へ先へと声々を空転させていく コカコーラが抜かれ 女たちの尻が揉まれ まきあがる笑いのおがくず 降りしきる目脂 街々も人々も巧妙にバトン・タッチして いったいどこまでリレーしていくのか 笑いを 街々はグルだ グルたちの笑いで買われたよ 村々は偏見の茶碗酒で売られたよ いったいここに どのような植物のざわめきを繁らすことができるか 腐りもしない匙はどの湿地! 歌わずに 佇ったまま醒めきっていこう 階段を降りながら けして笑うまい 酔っぱらった座興にきみとふたり ピーナッツを瞼で割って頭から冷水をかぶるか いとしのラナ 扁桃腺をいろめきたたせながら 駆けあがってくる甘ずっぱい言葉を捨てるスコップをくれ 塩辛い言葉のかけらさえも掘れなかったスコップを携え おれはここから斜めに走る けして笑うまい でっぷりふとることが先決だ 乳くさいメニューはパパやママにあげる 品のいいラブよ ヘアトニックなラブよ せいせいするラブよ プリンのかたちしたラブよ 星屑のラブよ 夏ごとのラブよ 女学生たちのラブよ 東京のラブよ 裂けな! 甘い甘いラブやラナ 散りな! 鐘が鳴る 鐘が鳴る 政策や発声や笑いをなぞる政策や発声や笑いを讃えて 嵐のように鐘が鳴る あのやさしい舌のももいろにのせられて ときめくな けして笑うまい 冷たく反れ 暖かく曲がって おれの毛穴をすべっていく笑いの指々 おお グルめ おまえ 笑いころげて生きつづけるやつ |