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おじさんがいっぱい


眼れないときには
おばさんのことを考える
ぼくにはまだ会ったことのない
不思議なおばさんがいて
おばさんはいつもぼくのそばの
どこかにいるらしい
今夜も
較転反側しているぼくに
おばさんの声がきこえた
(てんてんはんそくしているわね)
おばさん おしえてよ
おばさんは 眠れないときには
どうしているの
(おばさんはね……)
おばさんはいった
懐かしいおじさんのことを考えるのよ
おじさんがひとり おじさんがふたり
おじさんがさんにん おじさんが……

ぼくの頭のなかに
変なおじさんがいっぱい出てきて
なおさら眠れない









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