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  • 1999年12月30日

    世紀の終わりに、Windows2000をインストール。


     Windows2000のセットアップ画面。

     Windows2000起動画面。

     今年も今日と明日でおしまい。重ねて20世紀もおしまい。お終いとというと、それぞれ感慨を持つ。世界大戦と電子革命の世紀が終わって、Web浸透によるシフト現象が顕在化した1年が終わる。エレクトロニクスが産業の主役になり、デジタル信号が生活に染み込み始めた世紀末、意識は全体から個へと軸を移っていく。

     わたしが生まれて育つ頃は、個人と国家の命運が重なっていた。生活者が戦争で沢山死んだ。それから、成人して自分で稼いで生活するころは、個人と自分が選んだ社会的立場の命運がかなり重なっていた。組織と個人集団の闘争で、荷担した者もしなかった者も、心に傷を負った。そして今、もう人生の最終ステージにかかって、個人に重なる全体というもののイメージが希薄になっているように感じる。個人が露わになった。いや、むしろ個人が見えなくなった。宗教集団を名乗る団体の犯罪に、また国家の形式に個人が飲み込まれる。

     何れにしろ所属ということが曖昧になっている。といって、個人が所属するものがなくなったというわけではない。わたしにしても、所属するところから生計を得ている。その存在が意識を越えたところではっきりしている。政治選挙の空洞化、国家の形式の空洞化。組織の自己保存の意志の強化。個人として取っ掛かりが持てない。しかし、その存在に自分の命運が掛かっているといえる。

     わたしなども、いやに熱心に自分が所属している大学の組織について考えたり、思い煩ったりしている。一方で、わたしは、それと重なるようにして、生活と意識に浸透してくる電子信号をイメージに変えて操る「コンピュータ言語」と向かい合おうとしている。つまり、わたしは「見えないくらいに露わになった個人として、現実の関係から集合意識の関係へとシフトしつつある現実を今生き抜こう」としているわけ。自分から意識をシフトさせる。

     急に話変わって、今月発売のコンピュータ雑誌に一斉にMicrosoftの新しいOS「Windows200 Professional-RC2」のCD-ROMが付いて売り出されたので、好奇心に駆られて、わたしも買ってきて、一昨夜インストールしてみた。その報告。雑誌には、Windows98からでも、またWindowsNTからでも、それぞれのOSを上書きしてインストールすることも、上書きしないで独立したOSとしてインストールすることも出来ると書いてあったので、わたしは独立したOSとして試しにインストールすることにした。2年前に中古で買ったDECの200MHzのPentiumProが乗ったWindowsNTマシンに、夏に取り付けたIDEのハードディスクに2GBの空きのあるのパーティションがあったので、そこにインストールすることにした。

     先ず、雑誌の記事でこのWindows2000がNT系の新しいOSであることを知った。つまり、バージョンアップではないということらしい。OSとして個人使用から大企業用のものまで4種類あるということ。Professionalは二つのCPUに対応できる個人使用のものということ。雑誌の記事は新しいOSだから対応してないアプリケーションやドライバがあるから注意するように促していた。わたしは別にこれで仕事をするつもりないから気楽にインストールした。

     インストールを始めて、何度も自動的にディスプレイが切り替わるので不安になった。パーティションのファイルシステムとして「NTFS」を選んだ。後は雑誌に書いてるような手順ですらすらとインストールしてしまった。続いて、DV取り込みの「HotConnect8945」と「WZEditor」と「ATOK13」をインストールし終わったら、64MBしか使ってなかったパーティションが、916MB使用になっていた。OSで900MBも喰ってしまうのか、とちょっとびっくり。再起動して、ちょっと起動が速いかな、という感じ。

     わたしにとって問題は、DV取り込みがうまくできるかな、ということだった。WinodowsNT4.0では、取り込み中にマウスポインタが矢印からテキスト用のポインタに、また時には砂時計ポインタになったりして安定しなかったのが、どうかということ。Windows2000で早速DVカメラをつないで取り込んで見たが、安定して、アプリケーションから、ムービー取り込み、スナップショット、早送り巻き戻しとカメラを自由に操作できた。「IEEE1394」サポートでなかなか快調。インターネットも、インストール中に聞いてくる設定に応じている内に設定が出来て、「登録」するのにインターネット経由で登録した。従って、LANのDHCPもちゃんと設定できた。(これが、MacOS 9では駄目だった。)それから、EPSONのネットプリンタの設定もやってみたが、これは一度ではうまく行かなかった。翌日、再インストールして何とか印刷できた。

     コンピュータ用語で「プラットフォーム」という言い方がある。「アップル」とか「PCコンパチブル」とか「サン」とか。「Windows2000」は「PCコンパチブル」で動くOSで、「Linux」やその他のPC-UNIXのOSと睨み合ってる。「新しさ」はそういうところに立たされたということではないか。わたしの感じでは、どのパーティションにインストールしてもいいということは、(Windows95はCドライブからでなければ起動できないが、NTは何処でもいいし、Lunixも何処にインストールしてもいい)、またこんなにCD-ROMをばらまくということは、そういうことが意識されているのではないかと思った。ネットの拡がりの中で、OS合戦はどうなっていくか。どのプラットフォームでも通用する共通語を制定してくれ!!

     今年もご愛読ありがとうございました。また来年。
     皆様、良いお年をお迎え下さい。



       

  • 1999年12月21日

    JavaScript の本をごそっと買う。


    買って来た5冊のJavaScriptの本。

     JavaScriptの入門書を読んで、分かり掛けたところで、フリーのJavaScriptのソースコードがあるサイトに行ったら、「壁掛け時計」のスクリプトがあったので、これは面白いと、それを「ShirouyasuHomePage2」に取り付けた。そして、もっと!という気になって、本屋に行った。本屋の行くというのが、わたしの若い頃から身につけた行動パターンだ。本屋に行っても、日本人が書いたものはハウツーものばかり。プログラムを理解しようとすれば、基本となるところを学ばねば、と思うが、そういうのはアメリカ人が書いた本の翻訳ということになる。発明したのはアメリカ人だから仕方ないか。それも、1996年97年の発行が多く、最近発行というは余りなかった。今は、コンピュータ関係の書棚はLinux流行だ。つまり、JavaScriptは一時流行ったけど、今はちょっと下火になったというところなのか。1996年発行のダニー・グッドマン著田辺茂也・各務辰哉共訳「JvaScriptハンドブック」をパソコン店の本売り場で買った。

     最近のJvaScriptはどうなっているか、というとやっぱり洋書屋に行かなければならない。紀伊国屋書店でFirst printing: June 1999のJoe Burns & Andree Growney著「JavaScript Goodies」を手に取ってみると、2001年1月1日までのカウントダウンや、スクロールのソースコードが出ていたので、面白そうだと買った。家に帰って、早速そのカウントダウンを「2000年1月1日まで」に直して、フロントページに付けた。それから、昨夜、その本に出ていたスクロールのソースコードを使って「日没の印象」のスライドショウを作り、「ShirouyasuHomePage2」にアップロードした。

     この「Goodies」を買ってから数日して、秋葉原の「書泉」の洋書売場を覗いたら、David Flanagan著「JavaScript The Definitive Guide」の3rd Editionが売っていて、700ページ余りに渡ってこと細かに書かれている。これはとても読めそうにないけど、本棚に飾って置けば、気持ちが落ち着くように思えて買ってしまった。「JvaScriptハンドブック」も550ページ、「JavaScript Goodies」も330ページ、何れもページ数が凄い。先に読んだ半場方人著「初心のためのJavaScript入門」は240ページ、もう一冊の高橋登史朗著「だれでもカンタンJavaScriptサンプル集」も230ページで、アメリカ人の書いた本の半分の厚さだ。言葉の関係か、生活様式の関係か分からないけど、コンピュータを挟んで差が見えてくる。

     「JvaScriptハンドブック」を読み始めたら、始めの方に「オブジェクト指向」のプログラミングの特徴が書いてあった。「312教室の西側の壁の真ん中の窓」というのを「room312.westWall.middleWindow」というように表現するという。また「312教室のTony君、窓を開けてくれ」を「room312.Jeffries.Tony.openWindow()」と表現できて、「312教室のTony君、そこの西側の真ん中の窓を開けてくれ」は「room312.Jeffries.Tony.openWindow(room312.westWall.middleWindow)」となるという。何だか面白い。



  • 1999年12月16日

    「JavaScript入門」を読了。


    
                                       (ブラウザ上left:10px; top:150pxのダンスの画
                                       像は、ブラウザのクリックした
                                       ところに移動できます。Explorer、Netscape共
                                       にヴァージョン4.0以前の場合は「エラー」になる
                                       場合があります。ご容赦下さい。尚、Netscape
                                       では、テキスト領域上のクッリクには反応しない
                                       こともあります。)
    
               半場方人著「初心のためのJavaScript入門」を
               およそ半月掛けて読み終えた。JavaSript の概
               略の説明と「オブジェクト」、その「プロパティ
               」と、それを動かす「メソッド」、それから、
               スクリプトといっても、一応プログラミングす
               るわけだから「変数」や「演算子」、それを使
               う「関数」の使い方と「文」の書き方などが、
               実際にスクリプトを書いて実行してみるという
               やり方で書かれていた。JavaScriptがどういう
               ものか、一応分かった。
               
                本に書いてあるスクリプトをそのまま写して
               いるのに、実行する段になると動いてくれない。
               先ずその原因は、ミスタイプ。それから、勘違
               いの写し間違い。とりわけ泣かされたのが、「
               和文のスペース」を入れてしまい、一見バグが
               見あたらないのに動いてくれないという場合。
               何度も何度も書き直しては、ブラウザにロード
               してみて動かないと、本当に泣けてくる。でも、
               出来ると「やったー」という嬉しい気持ちなれ
               るので、懲りずに続ける。これだけ泣かされる
               と、パソコンと付き合っているうちに、「コマ
               ンド(命令)」と「パーフォーム(実行)」の
               単純な構造に影響されて、人間も単純化してく
               るのではないかと思える。それだけ、「交渉」
               ということが厄介になってくるようにも思える。
    


     そう、まさに、「JavaScript」がヴァージョンの違いで動かないというのが、その交渉の厄介さの実例といえるのか。「クリックすると、画像がブラウザの上を移動する」というこのスクリプトも、Netscape用とExplorer用との二つのスクリプトで二重に書いてあって、先ずは、どちらのブラウザかを判断して、それぞれブラウザが自分向きのスクリプトを実行しているというわけ。問題は「命令と実行」が出来るか出来ないかの「環境」ということだ。「環境問題」は本当に厄介だ。インターネットは開かれた場なのだから、願わくば、その環境が互いに排他的にならないようにして欲しいものだ。コンピュータは頭が固い。それだけに、固い頭がどこでも通用するようにしてくれるを願う。

       「JavaScript」は、インターネットブラウザの対話性を高めるために生まれたスクリプト言語だ。この「対話性」ということも一度じっくり考えてみたいところ。もともとコンピュータと人間の関係は「命令と実行」に尽きるが、「対話性」というのは、その決まり切った実行に更に人間が割り込もうということ。割り込めば割り込むほど、コンピュータが意志を持っているように錯覚する仕組みとも言える。そこには、自分勝手な人間の意識のあり方の一面がある。コンピュータと付き合っていると、泣かされるが、従来の視点では見えない人間の一面が見えて面白い。

     それにしても、今週は忙しかった。勤め先の多摩美の映像演劇学科(夜間)では、3年生と1年生の作品発表会があって、連日午後から出かけて、帰るのは夜の11時を過ぎていた。若い人の作品はだんだんと生真面目になりつつあるように感じた。一頃流行った「エンタテイメント」から孤独の中で足掻く「シリアス」へと移り変わっているように思えた。それが、何か怖いという印象を与えられた。




  • 1999年12月5日

    JavaScriptでボタン遊び。


    ボタンが並んでいる「ボタン遊び」のページ。

     先週は、JavaScriptに熱中していた。半場方人著「初心のためのJavaScript入門」という本のlesson13まで行って、14個のボタンを集めた「ボタン遊び」のサイトを「Shirouyasu Homepage2」に作った。本を読んで「働くボタン」を次々に練習で作っていくうちに、空っぽのページを作っているのではつまらなくなって、そこに以前買った「CLIP ART CRAZY」という本に付いていたCD-ROMからイラストを取り込んで見た。別にどうということもないが、ボタンをクリックする快感がちょっとあるかなあ、というサイト。

     この「ボタン遊び」のページを「Internet Explorer」で開くと、「スクリプトエラーが発生しました」と出る。「Internet Explorer」が支持してないスクリプトを使っているということ。どれがそれか、わたしもよくわからない。本によると、JavaScriptというのは、Netscape社が開発したもので、Microsoft社の「Internet Explorer」はその全部をサポートしてないからだという。コンピュータソフトのシェア争いがそこに絡んでいるというわけ。Microsoft社はJScriptというのを開発して、それが「Internet Explorer」に「搭載」されているということ。それに「互換」できる部分があって、それが両方に通じるということらしい。そしてJavaはSun microsystems社の開発による言語。ちょっと面白いところに入り込むと、たちまちややこしくなるというのが、コンピュータの世界なんですね。

     Javaの「お勉強」は途中で止まったまま。挫折したというわけではないけど、JavaScriptをちょっと覗いたら、こちらはHTMLファイルに単にスクリプトを書けば、それでそのまま実行できるというやり易さに惹かれて横道となったわけ。スクリプトといっても、演算子や関数や式を使っていろいろとできるみたい。「メソッド」とか「インスタンス」などという概念も出てきて、オブジェクト指向のJavaと似ている感じもある。これを一巡りしてからJavaに戻ろうという気になっている。それで、こういうスクリプトを書いていると、Perlもやってみたい、という思いも出てきて、さらにはC++もなんて、どんどん深みにはまって行く。そういえば、先日、書肆山田の「るしおる」の次号に詩を一つ書いたけど、その詩をJava言語に翻案するなんてこともやってしまった。

     

     

       








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